塩田剛三の技とマルマ

合気道の達人として言わずと知れた塩田剛三。漫画『グラップラー刃牙』の渋川剛気のモデルにもなった方です。

 

この塩田の技で非常に有名なのが、上の写真にある足の一点を踏んで動きを止めるという技です。合気の技法の一つであると紹介されており、合気道を学んでいた当時は「すごいな!」と神業な技法に度肝を抜かれていました。

 

しかしアーユルヴェーダのマルマを学ぶ中で、この押さえているポイントと急所であるマルマのポイントが悉く一致している事に気付きました。塩田剛三はマルマを狙っていたのだなと分かりました。それにしてもピンポイントで効かせられるのは本当に凄いと思います。

 

合気道の開祖である植芝盛平が塩田を始めとした高弟を育てている時代を同じくして、インド哲学・ヨーガを日本に広めていたのが中村天風でした。植芝盛平の高弟の一人である藤平光一も中村天風に師事しており、合気道を習っていた人が中村天風に出会っているのは不思議な事ではないと思われます。恐らく塩田も、中村天風から直接教わったか、あるいは中村天風から教わった誰かを介してマルマを攻める技を身に付けたのではないかと思います。

 

文献を調べたわけではないのであくまで憶測ですが、きっとそうなのではないかと考えている次第です。