武医同源の体現者 合気道 渡邉信之師範

武術によりプラーナを練り、それを施術に活かす ― カラリパヤットの理念を日本で体現している人はいないと思っておりました。しかしそのような方は既に日本におり、故人となってはおりますが非常に高名な先生として存在していました。合気道八段・渡邉信之師範です。

 

渡邉師範は「触れずに技をかける」という事で非常に有名な師範でおられたそうです。実際ネットでも演武をみる事ができますが、正しく触れずに技をかけています。一見やらせのようにみえますが、やらせでは受け手があのような動きを取れません。

 

私は幸いにも渡邉師範から薫陶を受けた合気道家の方から直接指導を受ける機会を賜り、それによりプラーナ(気)のコントロールがより明確になりつつあります。その方曰く、渡邉師範は施術での気の応用があったからこそ、あのような技を行う合気道家になったのではないか、との事でした。名人と呼ばれる合気道家はもれなく気をコントロールする術を身に付けているとの事ですが、それは個々人で質が異なるそうなのです。強すぎても逆に相手を傷つけてしまうそうで、そのような道場では怪我人が絶えないそうです。しかし渡邉師範の技は受けてる方が気持ちよく感じるのだそうです。その技が素晴らしくて、直接習いに行ったのだと話しておりました。

 

渡邉師範は指導の傍ら、調子の悪い人やバランスの悪い人には施術を施していたそうです。ですから渡邉師範の稽古の後は施術の時間になるとの事。正に日本版カラリパヤットです。プラーナ(気)を持った施術者が弟子に施術を施し、プラーナ(気)と技術の向上を助ける。これが東洋医学の教育システムに入ったら、どれだけ素晴らしいだろうかと思います。この実現に向けても、日々同志と共に努力しております。

 

【合気会】渡邉信之師範【八段】 - YouTube

 

渡邉信之師範について私が知らなかったこと - 椋箚記 (hatenablog.com)

 

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