「経穴・マルマ療法」

 インド研究家の伊藤武先生の著書にマルマ施術について詳しく書かれているのですが、その中に「マルマの医学の依って立つ原理は、異常のあらわれたマルマを察知して、それを正常に戻してやる、という事に尽きよう。」※という表現が出てきます。当院での施術もシンプルにこの原理に則って行っています。

触診によって異常な施術ポイントを見極め、そこに相応しい施術を選んで行います。そして異常なポイントが改善されれば、その分だけ症状も改善します。

 

経穴もマルマも異常なポイントの見つけ方は同様ですが、 適応する状態がそれぞれ違います。「経穴は肉体に作用し、マルマはエネルギーに作用する」というのが当院の施術原理です。それは経穴とマルマを施術応用している中で気付いたのですが、その論拠が伊藤武先生の著書の中にもありました。『スシュルタ・サンヒター』という古典において、マルマとは「プラーナが、その本性により、特別に拠って立つ処」※と定義しているのだそうです。「プラーナ」とは生命力・エネルギーの事です。マルマはエネルギー異常を治すのに非常に長けているポイントなのです。

 

この二つの施術点を特徴づけて分けて活用している事から、当院ではこの施術を「経穴・マルマ療法」と呼ばせていただいています。

 

※引用はどちらも『図説マルマ』より

治療方法

治療方法はソフトでシンプルです。

①触診により異常点を見極めます。

②異常点に適した施術を行います。

②-1 経穴には主に鍼灸を活用します。直径0.14mm程度の非常に細い鍼を1~2mm程度

    の浅刺で刺激します。灸も少しチクっと感じる程度の熱さで行います。

    刺激量を増やす際は痛みを与えず本数を増やします。

②-2 マルマには主にオイルを活用します。オイルマッサージは施術範囲が広く、

    経穴も範囲に含まれる事も多いです。鍼灸での効果がいまいちな時や、触診

    により必要と判断した際に行います。部分的に使うので、必要以上に肌を露

    出させません。オイルは当院で一工夫して作った「ギー」を用います。ギー

    はバターから生成したオイルです(材料はグラスフェットバター)。他のオ

    イルより軽く、使い心地が良いです。心身共に軽くなると非常に好評です。

    希望者には小分けでセルフケア用にお渡しする事もあります。

③異常点の変化と本人の症状の変化を確認し、施術終了です。

各疾患への施術

基本的には全科治療です。異常な反応点さえ出ていればどのような疾患でも改善する可能性があります。以下の症状は効果的な疾患の一例です。

眼精疲労

頚肩痛

腰痛

膝痛

関節痛


消化器疾患

皮膚疾患

生理痛

花粉症

慢性疲労